クレーンには汎用品のホイストを巻上機に使う
ホイスト式クレーンと
速度・揚程・頻度等顧客ニーズに合わせた仕様のクラブを用いた
クラブトロリー式クレーンに分かれています。
ホイストメーカが販売しているホイスト式クレーン(ホイスト部分はパッケージ化されメンテナンスもしやすい)と比べ巻上用電動機・減速機・速度制御ブレーキ・(横行用各機器)などがトロリー台車に載せられた1品物が多いクラブ式クレーンはメンテナンスも大きく変わります。
私たちはこれまでの経験を生かしクラブ式クレーンの点検業務を行っています。
その点検業務内容を少し紹介いたします。
クラブ主巻減速機の点検ホイストと違いスピードが速い為、減速機のギアも大きくなります、点検ではギア歯の点検及びオイルの交換を行います。

巻上モータはホイスト式のかご形から巻線形となり2次側に抵抗により速度を制御する構造となり。電源がスリップリングから供給されるため、シューの点検し、摩耗具合をチェックします。

巻上モータよう抵抗器巻線形モータの速度制御を行う機器。ケーブル結線部分の締め付け確認、埃等の清掃をし、抵抗値の低下を抑制します。
巻上ドラムの点検ドラムに彫られているケーブル溝の摩耗、縄痕などが無いか点検し、修繕が必要かどうか判断します。
横行車輪の測定ホイスト式同様クラブトロリー式でも車輪の測定を行います。ツバの幅や横行レールの摩耗部分のチェックをし、過去の記録と紹介し交換時期を報告いたします。
走行モータ 1モータ駆動クラブ式・ホイスト式に関わらず年代の古いクレーンに多く見られるガータのセンターに走行モータ・減速機・ブレーキが1組置かれているタイプ。1モータで2輪を駆動するため、サドルモーターより容量も大きくブレーキもディスクブレーキとなり電磁・油圧型ともにスプリングでのギャップ調整が必要です。
その他、
安全ネットの点検、ワイヤーロープ・フックの点検は全クレーン共通で行います。
簡素化されたホイストと比べ機械構造の知識が必要なため、熟練の作業員から若い作業員への技術の伝達がされています。